世界的に脱炭素の動きが強まっている中、2025年４月以降に建てられるすべての新築住宅に、省エネ基準適合が義務付けられることとなりました。省エネ住宅を対象とした補助金や税金優遇が受けられることもあり、今まで以上に省エネ基準を満たした高気密高断熱住宅に注目が集まっています。

高性能の住宅を建てることで、光熱費が抑えられて、補助金まで受けられる！一見、良いことづくめに感じますが、実はその裏には大きな落とし穴が潜んでいるかもしれません。

そこで、本当に必要な住宅性能について考えてみたいと思います。

省エネ適合住宅は当たり前！住宅性能の正しい考え方

安心で快適な暮らしをするために、性能の高さはもちろん重要です。ウィルホームでも省エネ基準適合の性能を標準仕様で搭載しています。また、長期優良住宅やZEH住宅といった、より高い基準の住宅性能をクリアした家づくりを行うことも可能です。

とはいえ、住宅性能の高さばかりを追求する家づくりには疑問を感じています。特に、住宅の断熱性や気密性はUA値、C値など数値で表すことができる分、より高いレベルを求めたくなる方もいるかもしれません。でも、ここ福島市の家づくりで北海道レベルの断熱性や気密性が必要かと考えるとどうでしょう？

福島市で最適なUA値・C値はどれくらい？

大事なのはその場所にあった住宅性能を満たすことだとウィルホームは考えます。

そして、福島市において快適に暮らしていける十分な数値が「UA値0.45」「C値0.5」で十分と考えています。
「UA値」とは、住宅の熱の逃げやすさを示した数値で、断熱性を示す重要な指標です。数値によって地域ごとに断熱等級のグレードが分けられていて、福島市におけるUA値0.45は断熱等級６に該当。断熱等級は最高で等級７までありますが、断熱等級６を満たす水準で十分快適に過ごすことができます。

次に住宅の気密性を示す「C値」について考えてみましょう。UA値と違い、国が定めた等級等はありませんが、C値0.5は諸外国で採用している基準と比較しても遜色ない高い水準。より高いレベルを追求することも可能ですが、気密性の高すぎる住宅は熱や匂いがこもりやすいという弱点があることも知っておきたいポイントです。

高気密高断熱住宅のデメリット

高気密高断熱にこだわることでデメリットが生じてしまうことも、私たちが過度な性能を追い求めない大きな理由です。その最大のデメリットこそシンプルにコストがかかること。より高い基準のUA値やC値を実現するには、最新の設備・機材の導入やコストのかかる工法が必要なため、当然コストも跳ね上がってしまいます。

福島市にぴったりの断熱工法とは？

中でも、コストを大きく左右するのが断熱工法です。その種類によって

・内断熱
・外断熱
・付加断熱（W断熱）

の３つに分けることができます。

内断熱は、柱の内側に断熱材を設置する断熱工法で外断熱に比べて約半分のコストで抑えられるのが大きなメリット！

外断熱や付加断熱と比較すると、隙間ができてしまい気密性が低下しやすい、結露を起こしやすいといった弱点はありますが、断熱材の厚みを増したり、使用する断熱材の性能を高めたりすることでデメリットを補うことが可能です。

外断熱は家全体を断熱材ですっぽりと覆う工法。

熱が外に逃げにくい魔法瓶のよう住まいは省エネ性にも優れていますが、コストが高くなります。

付加断熱（W断熱）は、内断熱と外断熱を組み合わせた工法です。

外断熱より価格を抑えながら内断熱以上の安定した温熱環境が魅力ですが、複雑な形状の住宅への施工は難しく、外壁材の選択肢も少なくなってしまいます。
それぞれのメリット・デメリットを考えてみても、福島市の家づくりなら「内断熱」で十分UA値0.45以下の家を建てることが可能です。

福島市にぴったりの断熱工法とは？

中でも、コストを大きく左右するのが断熱工法です。その種類によって「内断熱」「外断熱」「付加断熱（W断熱）」の３つに分けることができますが、福島市の家づくりならで最も低コストで済む「内断熱」で十分だと考えています。

内断熱は柱の内側に断熱材を設置する工法です。家全体を断熱材ですっぽりと覆う魔法瓶のような「外断熱」や、内断熱と外断熱を組み合わせた「付加断熱（W断熱）」に比べると、コストが抑えられます。

また、高性能グラスファイバーなど、使用する断熱材の性能を高めることで、冬でも十分快適に過ごせる断熱性能を実現できます。

心地よい家を建てるために性能よりも大事なこと

家づくりにおいて性能はもちろん大事です！

でも、家づくりには他にも大事なことがたくさんあります。ほとんどの方にとって、家づくりは限られた予算の中で行われます。

その中で、福島市の気候に沿った性能を満たしたうえで、居心地の良いデザインや空間設計、使いやすい動線や収納など、他の部分にもこだわった家づくりを行うことがウィルホームの家づくりの最適解です。

省エネ基準適合が義務化され、性能面に注目が集まる今だからこそ、本当に「心地よい」家を建てるために必要なことを一緒に考えてみませんか。