ウィルホームの家づくりに欠かせない自然素材の中でも、特にこだわりを持っているのが「珪藻土」です。ナチュラルな雰囲気や自由に色を選べるデザイン性に注目されがちですが、実はウィルホームが珪藻土を選ぶ一番の理由は、その優れた機能性にあります。このブログでは以前にも珪藻土の魅力をお伝えしたことがありますが、今回は家の外と中、それぞれ異なる目的で珪藻土を選んでいる理由を解説します。

自浄作用により長持ちする珪藻土の外壁

そもそも珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石が地層に堆積したもの。珪藻にはたくさんの超微細な気孔が開いていて、この気孔が空気中の埃や排気ガス、雨だれや鳥の糞などの様々な汚れを吸収する性質があります。裏を返すと珪藻土は汚れが付きやすいとも言えますが、吸着した汚れを雨と一緒に落とす自浄作用が珪藻土のすごいところ！定期的な掃除や業者に頼んでのメンテナンスをしなくても美しい外観を保つことができます。

熟練の技術と緻密な施工で塗り壁の弱点を補う

珪藻土などの塗り壁に対して、ひび割れしやすく地震に弱いイメージを持つ方もいるかもしれません。確かに、天然素材の珪藻土にはそうした側面はありますが、ウィルホームでは４層構造の外壁でこの弱点をカバーしています。

まず下地としてザラ板を張っていきます。

次に２層のモルタルでガッチリ固め、強度を高めていきます。

珪藻土を使うのはここから。ひび割れ防止剤を合わせて塗り込んだ２層の珪藻土で美しく仕上げます。

実際に2022年と2021年に福島市で震度６を記録した地震の際も、珪藻土の外壁被害はゼロ！万が一表面にヒビが入っても、上から塗れるので補修がしやすい点もメリットです。

高気密住宅にこそ発揮する珪藻土の消臭効果

次に、室内壁で発揮する珪藻土の優れた性質について解説していきます。一般的には調湿効果が挙げられることが多いですが、私たちがそれ以上に魅力を感じているのが消臭効果です。高気密住宅が当たり前の昨今、その弊害として、室内の空気が外に逃げづらくなり、室内に匂いがこもりやすい家が増えています。家庭臭やペットの匂いが気になったことがある方も多いのではないでしょうか？珪藻土は漆喰などの他の塗り壁と比較しても、消臭効果が優れているのが特徴です。

手入れのラクさと効果の持続性もメリット

雨と一緒に汚れを自ら落とせる外壁と違い、室内の珪藻土の消臭効果や調湿効果を最大限に発揮させるには、1日10分程度の換気がコツ！蓄積した汚れや匂いを外に逃がすことで、珪藻土の効果をより実感できるはずです。また、軽微な傷や汚れなら霧吹きをかけ、タオルなどでさっと拭き取ればOK！小さいお子さんがいる家庭でも、クロスより気にする必要がありません。しかも、珪藻土の消臭効果や調湿効果は半永久的！時間が経ってもずっと快適な暮らしを叶えてくれます。

技術が求められるからこそ施工会社選びが重要！

まさに万能な自然素材に感じる珪藻ですが、もちろんデメリットも存在します。一番の弱点は、自然素材ゆえにコストがかかってしまうことですが、外壁の場合はメンテナンスが不要になるため、長い目で見ればコストダウンにもつながります。
室内に使う際も、リビングや玄関など、匂いが気になる部分に絞って珪藻土を用いることで、快適な住空間とコストの問題を同時に解決できます。

それ以上に危険なのは、珪藻土が良いからといって、ノウハウのない会社や技術力に乏しい業者に依頼すること。その効果が発揮しきれないだけでなく、苔やカビが生えたり、ひび割れしやすいなどのリスクが生じます。ウィルホームでは、ほぼ全ての住宅で珪藻土を使用しています。
メリットだけでなくデメリットも含めた珪藻土の性質を知り尽くしている専門家です。珪藻土を使った家づくりなら私たちにお任せください！